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じわりと滲んだ血が、雫になって、足元に幾つもの赤い溜りを作る。
不思議と痛い事は無くて、ただ、熱いと感じた。
目の前の男が、鋭い切っ先を向ける。
切れ味を誇示するようにぎらりとした光は、眼前の男の瞳に似ている。
勝利を確信した瞳。
端正な口元を禍々しく歪めて、突きつけた刃を大きく振りかぶる。

 

うちがどない気張ったかて、なつきは手に入らん。
死ぬのも地獄やけど、誰か知らんもんになつきを取られて
それを眺めながら生きるんは、もっと地獄やと思う。
そろそろ楽になりたい。
そう思った瞬間、あの子が呼んだ気がした。
うちの、名前を。

 

あの子が望むんは、友達としての静留。
唯一の存在として望まれたいうちには、少々酷や。
うちは、なつきを奪われたない。
誰にも。
この運命からも。


ギィン!


硬化した鞭が、正面から刃を受け止める。
ひどく穏やかだった刀の主が、目をまるまると見開く。


「・・・何のために戦うんか、そう問うてはりましたな。」


脚に力を込めてぐっと立ち上がると
切り裂かれた腿から、暖かいものがあふれ出した。
みんな持ってったらええ。
贄が欲しいんやったら、うちの命も、何もかんも持ってったらええ。
その代わりに、なつきを守れるんやったら。


「大事な人を守りたい、それ以上の理由はあらしません!」


受け止めた刃を薙ぎ払った鞭を、大きく振り下ろす。
まるで意思をもったかのように鋭く打つ鞭の感触を手に感じながら
うちは、涙を零していた。


迫り来る自分の運命を、心のどこかでは予感していたから・・・

 

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ゲーム版静留です。
ボロッカスに言われているPCゲーム版「舞ーHiME」ですが
本作の静留だけは好きなのです。色んな所で言ってるけど。
静留が誰と戦っているかはネタバレになるので、微妙に
伏せましたが何となく分かっちゃいますかね(笑)
静留さんのエロイ喘・・いえ、叫び声が戦闘中に聴けます。

タイトルは色々考えるも思いつかなかったので、至って普通です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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